やまいち鈴木農園

栽培している果物

すもも

 日本すももと西洋すももがあって、すももというと普通は日本すももをさします。西洋すももはプルーンと呼ぶことが多いようです。

 現在代表品種になりつつある「貴陽」の花期は、初春3月終わりから4月半ばで、黄白色の花が咲きます。6月にかさ掛けを行い、8月中旬頃収穫します。

 「貴陽」は果皮が濃紺から濃紫色ですが、他の品種は紅や黄色で、果肉が淡黄色や紅色など品種によって異なります。新しい品種は従来種より糖度が高く、生食用に品種改良されています。

 当園のすもも「貴陽」は、糖度20度を超える甘味が特徴です。さわやかな食味として、夏場に根強い需要があります。

貴陽

世界で最も大きなスモモとして人気があります。平均糖度16~18度と甘みが強く、酸味も適当にあり、食味も良好です。

甘みの濃さ、ジューシーで手がベタつくほど甘い果汁が特徴で、「ひと口食べたら感動もの!」との評価をいただいております。

りんご

 南信州は地理的に太平洋に近いため、降水量の多さや生育期間中の気温の高さ、収穫期の気温の寒暖差などから、りんご自体に濃い甘味が含まれ、水分が多いジューシーな果実になります。

 当園は、11月中旬から収穫される「ふじ」に偏っていた品種構成を、自然環境や消費者ニーズを加味して再構成してまいりました。県内外の優良品種、新品種を導入し、南信州に合った適正な品種構成により、おいしいりんごの栽培・生産を目指しています。

ふじ

果実の形は円または長円形で、果皮に濃紅色の縞が入るように着色します。当園では、果皮全面にベタベタと紅色厚く着色する品種系統ではなく、比較的果皮の薄い縞の入る系統のふじを栽培・生産しています。

果肉は白または黄白色で、11月後半に成熟するとミツが入り、果汁が多く濃い甘味に適度な酸味が出て、食味が優れたりんごに成長します。

ふじは、11月下旬から12月にかけて店頭に並ぶ、お歳暮・ご贈答シーズンのりんごです。

秋映(あきばえ)

果実の形は円形です。濃紅色または濃赤色に色づき、甘みは強く、ほど良い酸味もあって、甘酸のバランスがとれた食味の良さが特徴です。

9月下旬から収穫が始まり、シナノスイートとともに、10月にりんご狩りができる品種です。

シナノスイート

果実の形は長円形で、薄黄色または黄緑色の果皮に明るい赤色の縞が入るように着色します。

果肉は黄白色または薄黄色で、10月前半に成熟します。果汁が多く、適度な甘味が特徴で“万人受けする”りんごと言われます。完熟したりんごにはほとんど酸味を感じません。りんごの酸味が苦手な方食べても満足していただけます。

シナノゴールド

10月中旬に収穫するりんごです。黄色いりんごで甘みが強く、酸味は中程度、果汁多く食味良く、外国の人にも喜ばれるりんごです。ミツ入りはありません。日持ちは3週間程度です。

当園では出荷用に栽培していないため、観光でご来園いただいた方にのみ販売しております。

なし

南信州の松川町果樹産地は、青なしの代表品種「二十世紀梨」とともに成長してきました。当園は、三代目園主 鈴木健司が昭和60年代終わりに「二十世紀梨」の栽培を止め、「幸水」「南水」の赤なし2品種を早い段階から導入し、収穫期間・販売期間を拡大してまいりました。

南信州で9月中下旬に収穫される「南水」は、長野県オリジナル品種で、糖度も高く食味も良く、他県の主力産地の梨に引けを取らない品種に育ちました。

南水

10月下旬から収穫が始まる赤なしです。甘みが強く酸味が少ない品種で、日持ちがよく、冷蔵すれば11月初旬まで楽しめます。

幸水

8月下旬(年によってはお盆明け)~9月上旬に収穫するなしの品種です。果肉は柔らかく酸味が少ないなしで、果汁が多く食味が良い品種です。

洋なし

 西洋なしともいいます。ヨーロッパ原産で、北アメリカ、オーストラリアをはじめ、世界中で広く栽培されています。

 洋なしはやや縦に長く、いびつで不正円形または短びん形の独特な形です。品種ごと果皮の色は赤や黄色、緑など様々で、日本で栽培されている品種の多くは緑から黄緑色が多く、追熟させると黄色に変わる種類もあります。 完熟した洋なしは滑らかな肉質で香気が高く、果汁も多く食味が優れ、味の芸術品とまでいわれるほど魅力を秘めた果物です。収穫直後は硬く、追熟させるために、一定期間放置しておくと熟し、強い芳香を発するようになります。

 南信州松川町では、有袋栽培が基本です。果肉の均一さと果皮の薄さ、甘さと酸味のバランスのとれた食味が、松川町の洋なしの特徴です。

ラ・フランス

収穫は9月下旬から10月初旬です。

全体が緑黄色の果実で、ややさびが出るものもあります。肉質はち密で、果汁も多く独特の香気、風味に加えて、甘みと酸味のバランスもよく、食味に優れる品種です。

当園のラ・フランスは、生育初期に紙袋をかける有袋栽培方式を採用しています。無袋栽培に比べると、農薬の被ばくが少なく、安全でおいしい果実が収穫できることから、お客さまから高い評価をいただいております。

ル・レクチェ

果実は短びん型で、ラ・フランスに比べて大玉です。収穫したては緑色ですが、30日間(15℃)の追熟後には明るいブライトイエロー・黄色に変わります。華やかな香気と極上の甘みが特徴です。上手に追熟が進むと、年によってはわずかに残る渋みもほど良いアクセントになり、香り・優れた外観とともに、果実個々の個性として輝きます。

さくらんぼ

 さくらんぼは「初夏の味覚」として人気が高く、たわわに実った鮮紅色の可愛い姿はひときわ目を引きます。

 当園のさくらんぼは、果実が大きく甘く、酸味のバランスのよい美味しさが特徴です。

 6月中旬から7月上旬までさくらんぼ狩りを楽しめます。

正光錦

6月初旬に収穫する品種です。当園で栽培しているさくらんぼの中で、最も早く収穫できる品種で、甘みが強く酸味もあり、果汁の多いさくらんぼです。

佐藤錦

6月初中旬から収穫する品種です。当園で栽培している果物の中で、最も人気のある品種のひとつです。当園の佐藤錦はつや、光沢があるのが特徴で、やわらかく甘酸っぱいさくらんぼに仕上がります。

紅秀峰

6月下旬から収穫する品種です。当園で栽培するさくらんぼ品種の中で最も大きい実をつけます。食味は爽やかな甘みが特徴で、酸味はそれほど感じません。

佐藤錦に比べて日持ちし軟化しにくく、濃赤色、大玉で見栄えが良いことからお土産にも喜ばれます。

プルーン

近年健康食品として、生食の消費がふえてきています。プルーンは、もともとドライフルーツとしての利用が多く、鉄分、ミネラルが豊富で、女性の美容と健康、とりわけ便秘の改善に有効といわれています。

当園では主に、7月下旬に収穫する「オパール」品種を栽培しており、観光バスのお客さま向けに生食用として生産・販売しております。

現在、8月下旬に収穫する「サマーキュート」、9月下旬に収穫する「オータムクイーン」の2品種を試作しています。この2品種は、新規登録の品種のため、ご試食いただき、様々なご意見を頂戴して、栽培に活用させていただいております。

オパール

7月後半から味が乗り、収穫を始める品種です。プルーンらしい外観と食味を持っています。当農園で最も多く栽培しているこのプルーンは女性に人気で食べやすい品種です。